過疎地域での【老老・在宅介護や看取り】の問題点を考える

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2025年を迎えると、国の総人口に対し75歳以上の高齢者の人口は18%を超えると言われています。

さらに65歳以上の高齢者人口は30%を超えると言われています。それに加え、認知症患者の増加などから医療費は増大し、財源確保困難などの問題も指摘されています。

私が勤務している病院もそんな高齢化率の高い、過疎化の進んだA地域にあります。

地域の人口の約5割は60歳以上で、子供の出生率は低迷の一途を辿っています。

今回は私のいる過疎化の進んだ地域での老老介護問題や、在宅で最期を迎えたいと願う高齢者を支えるサポートについてお話しています。

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増え続ける老老介護。過疎化地域の抱える問題は?

過疎化地域での大きな問題として、老老介護があります。

A地域は子供達が巣立ち子供達と離れて暮らしている世帯が多くあります。

高齢の夫婦2人暮らし世帯が多いのです。

高齢者が病気になり入院加療すると、刺激や運動量が圧倒的に減ります。入院前には元気に自分で歩いていた人でも、長くベッドに横になることで、寝たきりに近い状態になってしまうことがあるのです。

また、入院することで環境が変化し、入院までは認知症状がなかった人でも

・夜中に大声を出す

・歩き回ったりする

などの認知症状が出現することもあるのです。

このような認知症状は、退院することで改善することも多いのですが、やはり家族としては不安になります。

急に認知症になって帰ってくる家族

病気の治療が終われば、そんな状態になってしまった高齢な夫や妻を、高齢な配偶者が介護することになります。

巣立った子供達にもそれぞれ家庭があり生活があります。急に親の介護が必要になっても、生活全てを変えて帰省し親を介護することはできないことが多いのです。

このような事情から高齢な夫婦がお互いを介護し合うこれが老老介護なのです。

患者本人の思いと家族の気持ちのすれ違い

私の働く病院では、高齢の患者さんが入院する場合には、ご家族に退院後自宅での在宅介護は可能なのかを確認しています。

ご家族が自宅での在宅介護が困難であると判断すれば、すぐにでも介護保険の申請や介護保険の区分変更などの手続きを開始します。

それと同時に脳血管疾患などで意思疎通が図れない場合を除いては、患者さんの意思を確認していきます。

家に帰りたいと願う患者さん本人

患者さんに退院後の生活について聞くと、ほとんどの患者さんは「家に帰りたい」と答えます。

遠方の子供達が引き取りたいと言っても、自宅への退院を強く望む患者さんが多いのです。患者さんにとっては小さい頃から育った地域、いろんな思い出の詰まった我が家が、一番の安堵の場所なのです。

そこで最期を迎えることを希望しているのです。

しかし、患者さんが病気で自分の身の回りのことができなくなると、ほとんどの家族が施設への入所を選ぶのです。

退院後は老人ホームなどに入所したくても空きがない

このような状況になったとき、利用するのが、特別養護老人ホームや中間保健施設、グループホームと言われる施設です。少しその概要を解説していきます。

・特別養護老人ホーム

管で痰を吸引するなどの、ある程度の医療処置が可能で長く入所できる施設です。

デイサービスなど、入所しなくても日中に通い入浴や食事のサービスなども併設されています。

・介護老人保健施設

2週間から6ヶ月程度の短期間サイクルで入所できる施設です。在宅介護に向けてリハビリなどを行なっていきます。

・グループホーム

身体的には特に問題がなくても、認知症状などを認め自宅での介護が難しい場合に利用できる施設です。

すぐに希望のホームに入所することができない

しかし、どの施設も基本的には施設での看取りは行わないことがほとんどで、容体が悪くなれば病院へ搬送します。

病院に入院し加療するよりも、施設入所料は高額になります。

高齢化率が進んでいることから入所者が多くベッドになかなか空きも出ません。

入所手続きを行っても、入所できるまでは何年も待たなければならない場合もあるのです。

ベッドに空きが出るまでは、このような施設のショートステイを利用しながら自宅で介護しなければならないことが多いのです。

緊急入院したAさん家族が言った当たり前という言葉

私が急性期病棟に勤務している時に担当した患者Aさん。夕方、救急車で運ばれてきたときは、全身が真っ黄色になっていました。

末期の胆嚢がんで黄疸が強く出ていた状態でした。Aさんは熱もあり、食事も摂れておらず、かなり衰弱していました。

救急外来で、点滴を投与されながらの入院になりました。Aさんは入院時には熱で朦朧としていましたが、点滴を投与されたことで少しずつ意識がはっきりしていきました。

夜中になって、私はAさんの様子を見に病室に行きました。

Aさんは点滴を自分で引き抜き、ベッド柵を外そうとしていました。

慌てて病室に入った私に「帰る」と言い落ち着きなく動き回ります。結局Aさんはそのあと一睡もせず、家に帰ろうと動き回っていました。

しかし、朝一番で病院に駆けつけた家族の顔を見たAさんは、その途端安心したように眠り始めました。

家族はAさんの寝顔を見ながら「今日家に連れて帰ります」と言いました。

「婆さんは家で爺さんも見送った。婆さんも家で見送られるのが当たり前だから」と。

そして自宅へ帰ったAさんは、なれ親しんでいる夫を見送った自宅で最期を迎えました。

過疎化地域での在宅看取りへの国のバックアップは

Aさんは家族の支えで自宅で最期を迎えることができました。しかし、過疎化の進んだ地域では、高齢者同士の老老介護が多くなります。

大半の患者さんは在宅で生活することや、最期をむかえることが難しくなります。

食事の世話、排泄の世話、病状に対する心配や不安、それらを高齢の配偶者が一人で背負うことは大変なことなのです。

国は在宅介護や看取りについての取り組みに力を入れています。しかし、地方になればなるほどマンパワーが足りず、在宅での介護や看取りは難しくなるのです。

国が在宅介護や在宅看取りに力を入れるのなら、過疎化地域での介護や看取りをどのようにバックアップしていくのかを検討する必要があると思います。

高齢化率が進んでいる過疎地域でも、安心して生活でき、自分の思う最期を迎えられるようになってほしいと思います。

この記事を書いたのは:にいねえ

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