ペグ=胃瘻(胃ろう)のメリット&デメリット!胃ろうが変えるその人の人生とは

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現在の日本の医療技術は大変レベルも高く、その医療技術の向上のおかげで日本人の平均寿命は年々伸びています。

一昔であれば、人間は歳をとり食事が摂れなくなると、衰弱して最期を迎えることが自然の流れであったでしょう。しかし、今は食事が自力で摂れなくなっても、医学の力で栄養補給する方法がとられています。その栄養補給の方法として、点滴以外にも、ペグ=胃瘻(胃ろう)という方法があります。

今回は、ペグ=胃瘻(胃ろう)とはどういうものか?また胃ろうのメリットやデメリットと、胃ろう=延命治療という考え方についても少しお話していきたいと思います。

鹿児島県在住:N  40代前半看護師(病棟勤務)

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ペグ=胃瘻(胃ろう)ってなに?

胃ろうとは

ペグ=胃瘻とは、口から食べ物を摂ることができなくなった患者さんに対して、皮膚から直接、胃にチューブを通す処置のことをいいます。事前に腹部CTなどを撮影し、胃の疾患がないこと、胃の位置に問題はないかを検査したうえで処置します。

特に問題が無ければ、胃カメラで胃の内部を確認しながら、同時に皮膚に小さな切開を加えて、胃に向けてチューブを挿入していきます。

チューブが胃に入ったらチューブの先端の返しが広がり、チューブが抜けないように固定されます。ナイロンの糸でしばらくチューブを皮膚に縫い付け固定させ、1ヶ月程度で抜糸すればペグ造設(ペグ=胃瘻を作ること)の処置が終わります。

あとはその患者さんの病気や体質に合わせた注入食を選択し、チューブを通して直接胃の中に流動食を流していきます。

直接胃に流すので、口から食べ物を摂ることができなくても、栄養や水分の摂取ができるというものです。

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ペグ=胃瘻(胃ろう)のメリットとは

ペグという処置が始まり、患者さんの寿命は明らかに伸びたと思います。また、小児の先天性疾患などは、ではペグがあることで成長していくこともできます。子供達は口から物が食べられなくても、栄養補給ができ治療生活を送ることができるからです。

ペグの処置をすれば、栄養だけでなく身体に必要な水分も摂ることができます。

ペグによって患者さんの状態に合わせたカロリー計算も容易にできるので、患者さんの寿命を伸ばすことにつながっていくのです。

大事な人に長生きしてほしいと願うご家族にとっては、患者さんと一緒に過ごす時間も増える胃ろう。ペグ造設の処置を希望される方が、現在はとても多いのです。

これがペグの大きな利点(メリット)であると思います。

ペグ=胃瘻(胃ろう)のデメリットとは

胃ろうのデメリット

ペグで栄養補給ができるようになると、意識が無くても寝たきりでも他の病気にならなければ、何年もそのままの状態で生きることができます。

中には意識も無い状態で、何年も経過する患者さんもいます。ペグ造設をするかしないかの選択を迫られるとき、ほとんどの患者さんは衰弱し意識もはっきりしていない、または意識の無い患者さんもいます。

そうなると、ご家族がペグ増設の選択をすることになります。患者さんが元気なうちに、患者さん自身の意思確認ができていればいいですが、できていないことが大半です。現実には患者さん自身がペグ造設を望んでいるのかはわからないまま、ペグ造設が行われることがほとんどなのです。

また、衰弱した体に強制的に栄養や水分を補うので、体がついていかない場合もあります。ペグを作ってしまったから、心不全などを発症し急激に状態悪化を招くこともあります。

さらに、ペグを造設したしばらく後にも問題は発生します。長く経過すればするほど、「もう十分長生きした、もう十分頑張った、だからそろそろペグからの注入食をやめて楽にしてあげたい」と希望されるご家族もいます。

しかし、それはできません。

なぜなら故意に食事を与えないということは、法律に触れることになるからです。

一度ペグからの注入食を始めたら、患者さんが亡くなるまでやめることはできないのです。それらはペグのデメリット(欠点)であると思います。

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私の知り合った「ペグ=胃ろう」をその人らしく利用した患者さんの事例を紹介

胃ろうの患者さんの事例

私が以前知り合った患者さんに、神経難病の患者さんがいました。その患者さんの病気は進行が非常に早く、嚥下機能はみるみる低下していきました。そこで、ご家族の希望もあり早めにペグ造設をしました。

しかし、その患者さんは「可能な限り口から、食べ物を食べたい」と強く希望しました。

そこで、生命を維持するに必要な最低限の栄養分だけを一日一回ペグから摂取し、嚥下が完全にできなくなるまでは、食事の形態を変えながら口から食事を摂取しました。

時には少量でしたが、患者さんが大好きなお酒も摂取することもできました。この患者さんはペグを利用することで、体調を維持しながら自分の好きなものを味わうことができました。

病気になってからの人生にも楽しみを見出し、自分の希望する形で最期を迎えました。患者さんは最期まで本当に穏やかでにこやかでした。その人らしい人生を全うするために、ペグ=胃ろうをとても良い形で利用された患者さんの事例だと思います。

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ペグ=胃瘻(胃ろう)を効果的に使うには

高齢になったり、神経難病などの病気になると、飲み込むことで誤嚥し重度な肺炎を起こしてしまったり、難病で徐々に咀嚼(噛む力)や嚥下(飲み込む力)能力が落ちていきます。

いずれ食事が自力では摂取できなくなっていきます。このような場合にペグは利用されます。

しかし、ペグだけで全ての栄養を補うのではなく、患者さんが食べたいと願うなら、少量でも口から食事を摂取してもらうのがいいと私は思います。

まとめ:全てをペグに頼らないでその人らしい人生を支えるために

その人が望む食事を

患者さんの足りない栄養分はペグを使用し、カロリーを補えば急激に体力が落ちずに過ごすことができます。

また逆に主な栄養補給にペグを使用するのなら、患者さんが何か口から食べたいと思った時に、「食事や食べたいものを楽しみながら摂取してもらう方法」もあると思うのです。

これからは、その人がその人らしく人生を生きることができるよう、ペグ=胃瘻を効果的に利用することが必要なのだと思います。

大事な家族が胃ろうの必要な状態になってしまった。

でも、胃ろうは延命治療のイメージしかないことも多いと思います。そのため、ご家族が胃ろうの設置の決断を迫られたとしたら。

そんな時にこの記事が役立てて貰えたら幸いです。

この記事を書いたのは:にいねえ

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