フィンランドの介護施設のボランティアは就職に有利?外国人介護士の就職事情

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私は、フィンランドで介護士をしています。

私の勤める介護施設には、介護士たちはもちろんのこと、

    • リハビリスタッフ
    • レクリエーションスタッフ
    • 理容師、マッサージ師
  • 研修生

など、いろいろな人たちの姿があります。

中でもとてもありがたいのはボランティアの人たちです。

今回は、フィンランドの介護施設で活躍するボランティアさんたちの仕組みや活動についてお話していきます。この記事を通して日本とは違う文化の中で世界行われている介護施設のボランティア活動について興味を持っていただけたら幸いです。

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フィンランドではボランティアが介護を手伝うことはできない

フィンランドでは、日本のように介護資格のない人に介護の仕事を頼む(責任を持たせる)ことはありません。

何事も、介護士と共に軽い作業を手伝う程度になります。特に食事の介護は、衛生管理の試験をパスしていないと手伝うことができません。

ただし、研修生であれば少し事情は違ってきます。

・介護士の資格はまだ、途中段階。

・衛生管理の試験もまだ通っていない。

それでも、介護を学ぶためと言う後ろ盾があるので、介護の仕事にたずさわることができます。

(食事の介護などは必要不可欠なので、介護士の資格を取る場合、専門学校によって規定があります。生徒は、まず最初に衛生管理に合格しなければいけないところもあります。)

フィンランドではどんな人がボランティアに参加しているの?

教会や赤十字、各学校から、ボランティアにやって来ることもあります。

他にも、個人でボランティアに参加したり、学生が人生経験の為にボランティアに参加することもあります。

フィンランドでは、研修生がボランティアと同じように無給でありながらも、しっかり学び、働いてくれます。

そのため、あえてボランティアを頼る施設はありません。しかし、介護の現場で大切なのは介護だけではありません。

利用者さん達の心の健康や、脳の活性化を促してくれるレクリエーション的な助けを施しにやって来るボランティアさん達がいます。

ドッグセラピーは普通の犬でも参加できるボランティア!

私の職場にやって来るボランティアのAさん。

Aさんはいつも、愛犬の真っ白なシーズーを連れてやってきます。

Aさんは、愛犬と共に、ただいろいろな利用者さんと会話をするだけです。

しかし、「誰かと会話をする」ことや「動物に触れる」ということは、人によっては大きなリハビリ効果を表します。

Aさんの愛犬はとても人懐っこく、決して吠えません。フィンランドでは犬が好きな人がたくさんいます。もちろん介護施設でも、犬が好きな利用者さんがたくさんいます。

Aさんがやってくると、Aさんの愛犬が犬好きな利用者さんを笑顔にし、Aさんと会話を楽しむ利用者さんもまた楽しい時間を満喫しています。

読み聞かせも立派な介護!利用者さん達に新聞を読みに来た中学生

研修生とはまた別に、フィンランドの介護施設には「将来何をしたいか」を見つけるために、学校の一環としてやって来る学生もいます。

日本よりも介護施設がもう少し開けたイメージなのかもしれません。

以前、こんな高校生の女の子がいました。

彼女は、とりあえず介護の世界を覗きにきたものの、何をしていいのか分かりません。

まだ高校生の彼女に、私たち職員が教えてあげられる介護のことも限られてしまいます。

彼女は、始めの数日間は、広間の椅子に座ったまま、ときどき利用者さんと言葉を交わす程度でした。

「新聞でも読んであげたら?」

ある介護士が彼女に投げかけた何気ない一言で、彼女は利用者さん達に「新聞を読み聞かせ」をするようになりました。

すると、たくさんの利用者さんが彼女の傍へとやって来るようになりました。そして利用者さんたちは、彼女の読んだ記事について質問したり、彼女の意見を求めたりするようになりました。

彼女は、新聞を読み聞かせるという立派なレクリエーションの中に、物事を正確に伝えあうことと、意見の交換というすばらしい内容を自然に練り込ませたのです。

資格を持ったボランティアの人たち

介護士や看護師の資格を持つボランティアの人もたくさんいます。

彼らは、天気がいい日には利用者さんを外へ連れ出してくれたり、室内でもできる簡単な体操、ゲームなどを行ってくれます。

資格を持っているボランティアの人たちは、介護施設に限らず、訪問ボランティア、イベントボランティア(高齢者向けのイベント会場でのボランティア)など、幅広く活躍してくれます。

フィンランドではどうしたらボランティアはできるの? どうやってボランティアを見付ける?

フィンランドでボランティア活動を希望する人は、学校や地域、赤十字などを通して参加します。

インターネットなどからも、ボランティアを募集している団体、個人、ボランティアが必要な人たちへ向けたメッセージなどを簡単に見つけることができます。

他にも、介護施設であれば、現場責任者と直接話をすることで、ボランティアの許可をもらうこともできます。

外国人はボランティア活動の経歴が就職にも役立つ

フィンランドではボランティアの経験は、学校や仕事を探す上で大きく役立ってくれます。例えば、フィンランドでは介護士になるために準看護師学校へ通わなくてはいけません。

フィンランドの準看護師専門学校はとても倍率が高いです。私のような外国人になるとなおさら高倍率になります。

しかし私の知っているフィリピン人女性は、フィンランド語がまだよくわからないのに準看護師専門学校に見事合格していました。

彼女が、高倍率な準看護師専門学校に受かった理由。

それは、彼女のボランティア歴がとても長く、入学前にすでに介護のイロハを知りつくしていたからでした。

実際、現場を踏んでいた彼女は、言葉の壁で苦戦はしていましたが、介護器具の使い方など実践的なことは完璧でした。

フィンランドのボランティアは、みな一生懸命です。

しかし、介護が好きだからという純粋な理由だけでボランティアをする人もいれば、就職で社会に出る役に立つから(ボランティア経験を武器にするため)参加する人もいます。

私が思うに、おそらく日本の方が純粋な心でボランティアに参加してくれる人が多いと思います。

日本は、支え合う文化ですが、フィンランドは支え合うのは人柄です。

日本のボランティアには熱心さや真面目さがあり、責任を強く感じながらボランティア活動に励みます。

フィンランドのボランティアには、責任感に押しつぶされない和やかな心意気と、あせらずに高齢者の方達と時間を共用する心と時間の余裕があります。

しかし、国が違えど日本でもフィンランドでも、ボランティアに参加する人たちには温かさや親しみがあります。

いかがでしたか??

介護の世界は、大変です。しかし、そんな介護の世界に興味を持ち力を貸してくれるボランティアの方たち。

世界各国においても彼らは、介護の世界に身を置いている労働者にとってはとても心強い存在です。

この記事を書いたのは:姫岡 凜(ひめおか りん)
【なでしこ介護士】女性介護職のための転職支援サービス




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