世界各国の介護士の仕事の社会的地位は?海外の介護士の給料事情!

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私は、フィンランドに住んで9年、介護士として働き始めて4年になります。

介護の仕事は、ここフィンランドでは人気のある仕事です。私自身も、介護の仕事が好きだったから介護士になりました。

介護の仕事は、想像以上に大変ですが、フィンランドでは介護士は待遇も良く、社会的地位も高いと言えます。日本人の私は、ここフィンランドでの介護の仕事については、とても満足しています。

しかし、世界各国の介護士事情は違うということを知り興味を持った私は日本・フィリピン・ロシア・イギリス・アメリカなどの介護士の待遇や給料の事情を調べて見ました。

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海外での介護士の待遇や給料を、フィンランドで活躍している外国人介護士の友達に聞いてみました!

日本の介護士事情

日本では、介護士のお給料は資格の有り無や雇用形態で大きく異なりますよね。

日本での介護士のお給料は月に20万円にも満たない所も多いです。

夜勤、資格手当などを含んだとしても、30万円に及ばない所がほとんどだとか。

(資格を持つか持たないかで、平均して5万円ほどの給料の差があるそうですけれど。)

介護士は重労働であるにもかかわらず、それに見合わない給料の少なさから、日本では介護が好きでも、介護の現場から離れて行ってしまう人もいると聞きました。

フィンランドでは介護士のお給料は平均して月に日本円で27~30万円ほどになります。

長く勤めれば、その分給料も上がって行きます。

さらに、アルバイトのような時給で働いている人たちは、たくさん働いて、たくさん稼ぐこともできます。

時給だと、平均して1時間当たり日本円で1,650円ほどです。

フィンランドでは夏休みなどを利用して、介護士を目指す学生がアルバイトで介護施設に働きに来ます。彼らは、とにかくたくさん働きたいのでシフトをたくさん入れます。

時給で雇われ働く彼らは、多ければ月に36万5,000円ほど稼ぐこともあります。

フィンランドの物価は高い方ですが、すべてが高いわけではありません。

上手にやりくりして行けば、貯金したり、娯楽にかけるお金も十分に見込めます。

フィンランドでは、介護士の給料は日本と比べるとかなり良いと言えるのではないでしょうか。

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海外の介護士の給料、フィリピンでは?

フィリピンの介護事情

フィンランドにはフィリピン人も多く住んでいます。

私が準看護師専門学校へ通っていた時、同じクラスにも2人のフィリピン人がいました。うち、1人は準看護師になり、もう1人は介護士になりました。

2人にも話を聞いてみると、フィリピンでは子供が親の面倒を見るのが一般的なようです。その理由の1つが、フィリピンでは老人介護施設のようなサービスはとてもお金がかかり、お金持ちだけが利用できるサービスだからです。

フィリピンでは介護士の給料は月に1万3,829円~2万4,581円ほど。

日給で雇われる場合は、1日1,036円ほどのようです。物価の安いフィリピンですが、この給料ではほとんどが生活費に消えてしまいます。

特に、フィリピンでは電気代がアジアの中で最も高いと言われています。

その額は、平均して月5,000円ほど。食事は一食100円ほどかかるようです。 月にすると9,000円が食費だけで消えてしまいます。

フィリピンでは、給料がとても安いために生活ができない介護士もいます。そのため、フィリピンの介護士は介護士と言う仕事を辞めて他の職に就く。または、フィリピンを出て、海外で介護士の仕事を探すようです。

海外の介護士の給料、ロシアでは?

ロシアの介護士事情

精神的疾患を持った患者のリハビリセンターに勤める私の友人もまた、私の準看護師専門学校時代の元クラスメートです。

彼女も以前は、老人介護施設に勤務していました。

ロシアでは、介護施設のほとんどが大きな町にあるため、施設を利用できない人が多くいます。施設を利用できない人達は、自分たちで介護をしなくてはなりません。

ロシアの人手不足は、日本にもまして深刻です。

20~30人もの利用者を、たった1人の介護士が世話をしているということも、珍しくはありません。彼女の話を聞いて興味を持った私は、ロシアの介護士のお給料体制を調べて見ました。

しかし、はっきりとした給料額は、情報が少なすぎてわかりませんでした。

どうやらロシアでは、募金などで集めたお金を、介護施設の経営や介護士の給料に当てたりするので、小さな根元からは小さな額しか生れません。ロシアでもまた、介護士の給料はかなり少額であると想像が付きますね。

他にも調べてみました。海外の介護士の給料、イギリス、アメリカでは?

イギリスの介護事情

イギリスでは、介護士の給料条件が悪く、人気が低いため、外国人スタッフが多いようです。そのことからも、いかにイギリスでは介護士という職が社会的に低い立場であることが分かります。

イギリスでは介護士の平均的な給料は月25万円ほど。

時給では、日本円に換算すると986円~1,441円ほどです。

イギリスもまた物価の高い国です。イギリスでは、家賃にお金がとてもかかります。レストランやカフェも、高額なところが多いです。

外食はお金がかかりますが、自炊することで月の食費を1/5ほどに抑えることもできます。

数字だけで見れば、イギリスの介護士の給料は問題視するほど悪いとは感じません。しかしイギリスでは、介護士の給料から生活費を引いてしまうと、ほとんど残らなくなってしまいます。

イギリスで介護士を続けるには、安い部屋を探すこと、自炊をすることが必須になって来ます。

アメリカでは介護士の社会的地位は、特に良いわけでも悪いわけでもなさそうですが・・・

アメリカの介護士事情

アメリカの介護士の給料は、低すぎるということもなく、介護士の不満も日本と比べ少ないようですね。

アメリカの介護士の平均的給料の額は月30万円ほど。

介護士の給料は、時給になると各州で大きな差があり、額の少ない州では1時間1,116円。多い州では1時間1,994円ほどです。

マネージメントができる位置につけば、さらなる金額アップも期待できます。

アメリカでは人口の高齢化が進み、介護士不足も深刻な問題として浮きあがってきています。

そのことに対しては、外国人労働者を雇うなどして穴埋めを行っていますが、それでも解決にはまだまだ時間と知恵が必要になりそうです。

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世界の介護事情を調べて見て気がついたこと

世界の介護事情を知って

フィンランドでは、介護士の給料に関しての問題よりも人手不足や介護士同士の仲、職場の雰囲気など人間関係の問題の方があらわになっています。

介護の仕事はどの世界でも、重労働であり国を支える為にも必要な職業です。

それにもかかわらず、介護士は社会的に低い位置にある国が多く見られます。

日本では、

『看取りもあり、肉体的、精神的なストレスも多い仕事であるのに、給料がそれに全く見あっていない。』

『もっと、認められ、尊敬される職業であるべきだ』

など、もっともな意見がたくさん溢れています。

私の住んでいるフィンランドに比べると、いろいろな国で介護についてはたくさんの遅れがあるように感じます。高齢化は、避けて通ることはできない現実問題です。

介護の仕事は不足しているから就職しやすいだろう。

そのような気持ちでは、収入にがっかりして介護の仕事から去って行ってしまう人が後を絶たなくなってしまいます。

介護の仕事が好きだから。

人の人生にたずさわることの素晴らしさを知った上で、介護の職に就いたなら・・・。

その仕事への意欲や情熱を絶やさないためには、それなりの待遇があるべきだと思います。

フィンランドでは、介護士は尊敬される職であり、それに見合った収入もあります。だからこそ、フィンランドの介護士は誇りを持って介護の仕事に取り組めます。

介護の仕事は容易ではないこと。

社会的に絶対に必要な職であること。

私は、介護士は世界的にも高い社会地位であるべきだと思っています。

私だけでなく、たくさんの人が同じ意見を持っていると思います。

せめて、介護と言う過酷な仕事に見合った収入を。それが出来れば、エンドレスな介護士不足も、少なくとも今置かれている状況よりは大分よくなるのではないでしょうか。

参考記事

https://www.payscale.com/research/UK/Job=Senior_Caregiver/Hourly_Rate

https://www.indeed.com/salaries/Caregiver-Salaries,-Oxnard-CA

 

この記事を書いたのは:フィンランド在住:Lynnさん 30代後半女性介護士(24時間介護施設勤務)

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