知的障がい者施設勤務はラク!?支援員のメリットとデメリットをお話しします

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知的障がい者施設勤務の支援員のおしごと

よく介護職は「3Kの職種」と言われますよね。

3Kとは「キツイ・汚い・給料が安い」を意味します。

一般的に介護職というと老人介護をイメージすると思いますが、知的障がい者施設ではどうでしょう?

支援員として働くメリット・デメリットを考えてみたいと思います。

(介護×医療のストロークでは、実際にそのお仕事についている現場の職員や業界経験のある方に、記事を書いてもらっています。)

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メリットその1 体力的にラク

体力は使わない

意外に思われるかもしれませんが、知的障がい者の支援は体力的にはラクです。

お年寄りの介護に比べると、利用者さんに対する身体的介護が少ないのです。

私は重度知的障がい者施設で働いていますが、かなり障害が重くても、日課はしっかり覚えていて自主的にこなせる方がほとんどです。

自立歩行が可能な方ばかりなので、移乗介助もありません。

転倒しやすい方は声掛けと手つなぎで、危険を防止します。

入浴も時間の都合上、職員が洗体・洗髪を行いますが、ほとんどの方が自立しています。

「よいしょ」と利用者さんを抱きかかえることもありません。

むしろ、自閉症の利用者さんは、身体に触れられることを嫌がり、何でも自分でやりたがる傾向があります。

職員の仕事を手伝いたがる方もいて、重宝される場面も時折あります(笑)。

お年寄りの介護で腰を痛め、知的障がい者施設にシフトする職員も珍しくありません。

メリットその2 日課がラク

特に自閉症の方は時間に几帳面で、日課をしっかり覚えています。

寝具の洗濯日も、何曜日がシーツで何曜日がベッドパットなのか、職員よりも覚えています(笑)。

利用者さんのおかげで、職員がうっかり日課を飛ばすこともありません(笑)。

ただし、待つことが苦手な方が多いため、日課の10分以上前から居室を出たり入ったりする姿が、よく見られます。

障害特性から他者とトラブルになりやすかったり、団体行動が苦手な方も多いのが特徴です。

必然的にレクリレーションは少なめ、非常にシンプルな日課となっています。

メリットその3 コミュニケーションが楽しめる

コミュニケーションが楽しい

知的障害は軽いけれど精神障害がある方もいらっしゃいます。

精神状態が安定しているときは、普通に会話が成立し、職員と冗談を言い合うこともできます。

また、職員が引率して外出を楽しむこともあります。

先日は利用者さんとコンサートに行き、私も有意義な時間を過ごすことができました。

その際、食事や喫茶を楽しむこともあります。

これも介助が必要な方は、私の職場にはいないため、割と安心して職員も食事ができます。

ただ、利用者さんはとても早食いです(笑)。

利用者さんのペースに合わせることが、大変かもしれませんね。

会話が一方的だったり、儀式的な行動をとる方がいたり、初めはコミュニケーションも独特で戸惑うことがありましたが、

慣れると「個性的で面白い」と思う余裕も出てきました。

毎日接していると、その方の「人としての魅力」も見えてくるものです。

デメリットその1 精神的にキツイ

精神的なデメリットは大きい

体力的には比較的ラクな仕事ですが、精神的にはかなりキツイと思います。

人生で初めて聞くような雄たけびが、施設内をコダマしています。

自分のコップにこだわり、5分おきに「コップある?」と確認する方・・

これがたとえばパンツに排泄することにこだわられると、一日に何度も居室の掃除や洗濯に追われることになります。

対人トラブルで耳を噛み切られた利用者さんもいました。

担当職員は事故報告書を書かねばなりません。

見守りも事故と隣り合わせで気が抜けません。

また、うまく表現できないのですが、知的障がい者支援には矛盾する点や考えさせられる場面が多く、日々のストレスがうまく発散されないと、職員はあっけなく心を病みます。

同期で採用された仲間が不眠に悩むようになり、半年で職場を去っていきました。

デメリットその2 利用者さんからの暴力行為

生傷は絶えない

利用者さん同士のトラブルに職員が巻き込まれることもあります。

取っ組み合いも珍しいことではなく、そんな時は職員も身体を張って仲裁します。

その際に服を引っ張られたり、アザができるなんてことはしょっちゅうです。

ひどい時には骨折することもあります。

もちろん骨折ともなれば労災はおりますが、軽いものは事業所もスルーです。

他にも、叩かれる、かじられる、つかみかかられる、打撲する、捻挫する・・・。

一番気を付けなければならないのは、利用者さんの暴力を制する場合でも、相手に絶対ケガをさせないようにすることです。

これは一歩間違えると「虐待」と取られかねないことになるからです。

このように、「自分の身を守ること」も職員のストレスに繋がっていきます。

デメリットその3 給料が安い

給料が安い

これは介護職全般にいえることですが、知的障がい者支援もまた、給料が安いです。

私は正規職員になって2年目ですが、年収は320万円ほど。

月のお給料は手取りで17万円です。

これには月4回の夜勤手当、住宅手当、10時間の残業代が含まれます。

まだ2年目だからこんなに安いのか、というとそうではなく、10年後の見込み年収は350万円。

役職に就かない限りは、大幅な年収アップなど見込めないのです。

体力的にはラクだとは思いますが、精神的にはかなりハード。

こんなストレスまみれになってこのお給料か・・・と、給料日には疲れが倍増します。

私の所属する法人は歴史もあり大きな組織です。

それでもお給料はこんなもんです。

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まとめ

お年寄りの介護とはかなり違う知的障がい者支援です。

向き不向きがはっきり分かれる仕事かもしれません。

私は、最近はあまり難しく考えず勤務するようになってきました。

利用者さんのできないことを「支えて援(たす)けよう」と。

そして少しでも利用者さんと笑いあう時間が持ちたいと。

そんなことを考えて働いています。

 この記事を書いたのは

ライター名:丸 和水

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