利用者がデイサービスへの来所拒否する理由は?現場の介護職員の対応方法を紹介します

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「今日はデイサービスを休みたいんだけど・・・」

デイサービスで仕事をしていると、利用者様からこの言葉を聞くことがあります。

本当はケアマネージャーが制作してくれたケアプランに沿って、予定通りにデイサービスに来ていただくのが理想です。

実際はなかなか難しい時がありますよね。

私もデイサービスで働いていた頃、利用者様の事情によってはデイサービスに来ていただくように説得をしたこともありました。

今回は利用者様の「来所拒否」について事例を含めてお伝えしていくと共に、考えられる対応方法をご紹介していきたいと思います。

(介護×医療のストロークでは、実際にそのお仕事についている現場の職員や業界経験のある方に、記事を書いてもらっています。)

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デイサービスを来所拒否する事例 Aさん(女性、独居、認知症あり)

認知症の来所拒否

私が当初Aさんを送迎するために自宅に伺ったとき、Aさんの自宅は雨戸が全部閉められた状態でした。

玄関には鍵がかかっていました。

「Aさん、デイサービス職員の〇〇です。お迎えに来たのですが・・・」

「・・・今日は調子が悪いからデイサービス休みます」

Aさんには認知症がありましたが、独居の状態でも在宅で生活することが可能なレベルでした。

数年前にご主人が他界し、息子や娘は遠方で家族を築いている状態です。

デイサービスへは昼食や入浴がメインで利用したいと考えている方でした。

ホームヘルパーとデイサービスを併用しながら、在宅で生活を続けているというケースです。

「できればAさんにデイサービスへ来てほしいのですが・・・」

私が促してもAさんはなかなか首を縦に振ってくれません。

「息子にもご飯を作らなければならないし、デイサービスへ行きたいけど・・・行けないの」

送迎の時間にも制限があるため、Aさんはその日はデイサービスを休むことになってしまいました。

Aさんの来所拒否の理由は「息子が心配なため」

実際にはAさんの息子は遠方で生活しています。

しかしAさんの中では息子は近くにいて、一緒に生活をしているような感覚なのかもしれないと職員同士で話し合いました。

息子のほうから、デイサービスを利用する前日に

「明日はデイサービスに行ってほしい」

と電話で伝えてもらったのですが、介護職員が送迎に向かうと

「調子が悪いから」「息子が心配だから」

という言葉が出てきてしまいます。

そこで、息子には直筆で手紙を書いてもらい

「息子さんから、Aさんにデイサービスを利用してもらうように頼まれているんです」

と職員が促す対応方法を統一しました。

デイサービスを利用しはじめた頃は毎回のように

「息子から本当に手紙をもらっているの?」

と半ば不安そうに確認してくるAさんでしたが、デイサービスに慣れてくると笑顔がみえるようになりました。

今では毎回のデイサービスを楽しみにしてくれるようになりました。

デイサービスを来所拒否する事例 Fさん(男性 家族と同居 認知症なし)

頑固な利用者

Fさんは元教師でやや頑固な一面を持っている方でした。

自宅で生活していた時に脳梗塞で倒れ、右半身に麻痺が残りました。

奥様と同居して介護のサポートを受けながら在宅生活を続けています。

自宅での入浴が困難なことから入浴メインで、デイサービス利用を希望されているというケースです。

「デイサービスなんて俺は絶対にいきたくない!」

私が初めてFさんの自宅に送迎に訪れた時、実際に言われた言葉です。

奥様は私を気遣うように「すみません」と声をかけてくれるのですが、介護疲れからか…表情にも元気がありませんでした。

強い来所拒否がある場合は、無理に連れていくわけにもいきません。

担当のケアマネージャーにも状況を報告し、最初のデイサービス利用は中止となりました。

ケアマネージャーを含めて職員で話し合い、いくつかの対応方法を出すことにしました。

・Fさんは介護されることに強い抵抗があるので、一旦慣れるまで入浴介助の時間だけを利用してもらってはどうか

・デイサービスではレクリエーションなども大切だが、Fさんには無理に強制するようなことは避ける

・Fさんは認知症はなくクリアな方なので、ひとつひとつの対応方法を丁寧に説明し、承諾を得る

あまり多くのルールを作ってしまうと他の利用者様へ迷惑がかかる場合があります。

Fさんへ失礼のないように接することと、Fさんの自宅生活の背景を考え、同姓介助を重視するポイントを大切にしました。

実際にデイサービスを見てもらって考えが変わり始めたFさん

それからもケアマネージャーや私達男性職員が説得を続け、「入浴するだけ」という条件でデイサービスを利用していただくところから始まりました。

幸いにもFさんの自宅はデイサービスから比較的近い場所にあり、スポットで送迎をおこなうことが可能でした。

デイサービスの一般浴が開始される忙しい時間帯を避け、Fさんの入浴は午後に開始されました。

そしてFさんはデイサービスの様子を少し観察していましたが、自分の想像していた環境とは違っていた(良い意味で)ようです。

利用回数を重ねるごとに、来所拒否が薄れていくのがわかりました。

最初は入浴だけの利用でしたが、少しずつ利用時間を伸ばすことを希望されました。

おそらく介護疲れの奥様を、Fさんなりに気遣いたかったのかもしれません。

来所拒否の理由は本当に色々。対応方法を考えるのも大切だが・・・

一人一人の気持ちを考える

いかがでしたか。

デイサービスは在宅介護に近いように見えて、時々遠くにも感じる場所です。

利用者様にとって「家から出る」ということは日頃の生活習慣を変えてしまう出来事でもあるのです。

一歩踏み出す勇気が必要である場合もあります。

デイサービスを来所拒否されるということは、利用者様それぞれに理由があります。

その理由を解決することにより来所拒否を解消できる「きっかけ」が見えてくるものであると私は思います。

来所拒否を解決する対応方法を発見することも大切ですが、一番に大切なことは介護職員の連携です。

事前に話し合った対応方法を実践するためには、ひとつの失敗で利用者様との信頼関係を失う危険性があります。

介護職員同士でしっかりと連携のとれる職場は、大きな強みです。

連携の取れる職場で利用者様によりよいケアを提供できることが、来所拒否を解消できるポイントに繋がるのではないでしょうか。

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