実話の認知症ほっこり特集!デイサービスで出会った認知症利用者さん

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介護の仕事はきついだけではないんですよ

介護の仕事をしていると「大変だね、私には絶対できない!」なんて言われることありませんか?

確かに介護職は、汚い・きつい・危険の3Kの職種の代表格。

仕事内容の割には給料が少ない…と、あまり良いイメージがないのも事実です。

でも実は大変なだけではなく、認知症の方にほっこり和ませてもらったり、笑わせてもらったり学ばせてもらうことも多いのです。

私がデイサービスで体験した、認知症の方とのエピソードをいくつかご紹介させていただきます。

(介護×医療のストロークでは、実際にそのお仕事についている現場の職員や業界経験のある方に、記事を書いてもらっています。)

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どうしても帰りたいCさんに5円で買収される

5円で買収

帰宅願望のあるCさん。

「何時に帰れるの?」と帰りの支度をしてこっそりと出ていこうとされます。

話をすると、まだ帰る時間ではないとすぐに納得して下さるのですが、少し経つと忘れてしまい同じ行動が何度も繰り返されます。

そんなある日、Cさんがこっそり

「ねえ、これあげるからあんたが家まで送ってくれないかい?」と5円玉を私に差し出しました。

思わず「わー!!私Cさんに買収されてる!しかも5円で言う事聞くと思われてる!?」とおかしくなってしまいました。

繰り返される帰宅願望への対応でちょっぴりイライラしていた私の心を一気にCさんが穏やかにしてくれました。

ポジティブなAさんは全てが自分のおかげだと信じて疑わない

私のおかげ

旦那さんと2人暮らしのAさん。

認知症で物忘れがひどいため、家事は旦那さんが全て行っていました。

旦那さんは90歳で持病もあり家事をこなすのは重労働です。

でも文句1つ言わず、認知症のAさんにも優しく接する穏やかな方でした。

ある日Aさんに「旦那さん、優しくてなんでもしてくれて良いですね。素敵な旦那さんで羨ましいです。」と言うと…。

「何言ってるのよ!家のことは私が全部やっているのよ。あの人はボケて役立たずだから、私がしっかりしなくちゃいけなくて疲れちゃうのよ。」との返答が…

Aさんの中では自分と旦那さんの立場が逆転しているようです。

すごい発想の転換!?またはポジティブなのか!?

思わぬ発言に旦那さんと職員は、みんな笑顔にされてしまいました。

Hさんは魔法の言葉を使えます!

帰りは笑顔

お風呂大好きなHさん。

すごく長風呂なのですが、のぼせてしまうと大変なのである程度温まって頂いたら上がって頂くよう促します。

必ず拒否があるため、あの手この手を使い促すのですが最終手段は少々手荒いですが、安全のために湯を抜いてしまいます。

すると、「もうこんなところ二度と来ないからな!どうしょうもない奴らばかりだ!」と大激怒されるHさん。

着替えの最中もずっと怒りが収まらず暴言を連発されます。

でも帰りには必ず「また明日よろしくなー。」と毎回笑顔で帰って行きます。

「明日も来てくれるんですか?」と聞くと「風呂に入れるし、みんな親切だからな。」とお決まりの発言。

二度と来ないと言っていたのにね!と職員間で笑い話になっています。

どれだけ入浴に手がかかっても、いくら暴言を吐かれてもHさんの帰りの一言で職員は「また頑張ろう!」と思わされるのでした。

他のことは忘れても感謝の気持ちは忘れないTさん

お礼は大好物のもの

記憶力の低下が著しく、少し前の出来事も忘れてしまい、同じ質問や話を繰り返すTさん。

尿便失禁が多く汚れている感覚も乏しいため、職員が毎回リハパンやパット交換を手伝っていました。

そんなTさんですが、便失禁がひどかった翌日は、後処理を手伝った職員に新聞紙に包まれたお礼の品をこっそりと手渡してくれます。

新聞紙の中身は、賞味期限の切れたお菓子や食べかけのお饅頭など、ちょっぴり困ってしまうよう品ですが、全部Tさんの大好物ばかりです。

物忘れが酷いはずなのに、人への恩や感謝の気持ちは忘れることのないTさん。

人間関係が希薄になりがちな世の中ですが、人との繋がりを大切にする気持ちをTさんから毎回教えてもらっています。

認知症だからこその影響力

認知症になると、帰宅願望・物忘れ・暴言・失禁など、様々な症状が現れます。

実際は、ご紹介したエピソードのように笑顔で済ませることができない言動を目にすることも多いです。

そのぶん、利用者様がぽろっと漏らした感謝の言葉・ちょっとした行動は介護する側の心に大きく響くんです。

毎回ちょっとしたご褒美をもらった気分になれたりもします。

利用者様は十人十色。

介護の方法に正解はなく、対応してみなければ相手の反応はわかりません。

でも誠心誠意、利用者様と向き合って行くと思いが伝わる瞬間がきっと訪れます。

その方の残りの人生をどう過ごすのか?

介護士の対応によっても大きく左右されると思います。

責任も重いですが、介護士として人間として得るものはとても大きいはずです。

利用者様に危険がない限り、色々な方法を試し、問題行動もほっこりエピソードに変えられるような介護を目指していけたら素敵だな!

と思います。

この記事を書いたのは:翔ママ

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