幼稚な職員が多いのはなぜ?福祉現場の職員の質と働き方を考える

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職場に悩む

生活のために就業した重度知的障碍者施設(入所)

私は現在、重度知的障碍者施設(入所)に勤務しています。

40代前半でひとり息子が18歳を迎えたのを機に離婚し、しばらくパートで喰い繋いできました。

女ひとりの身とは言え、パートで生計を立てるのはなかなか厳しく、フルタイムで働こうと思い立ったのが一昨年の春。

求人サイトを見ていると、ある募集記事が目に留まりました。

「児童指導員募集: 経験不問、学歴不問、日給月給制(日給7000円)、夜勤手当有。仕事の内容:知的障碍児の生活支援。子供好きな方歓迎。」

事業主をを見ると、地元でも古参の社会福祉法人です。

募集の出ている施設は私が子供の頃から存在していて、社会的認知度も高い事業所でした。

おかしな法人ではないだろうという安心感と、私の持っている資格が小学校教諭免許だったため、まず落とされることはないだろうとタカをくくり、気楽な気持ちで応募しました。

案の定、すぐに採用され、数日後には勤務開始となりました。

(介護×医療のストロークでは、実際にそのお仕事についている現場の職員や業界経験のある方に、記事を書いてもらっています。)

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正社員採用とともに楽しかった職場とお別れ

障がい児の療育は専門性が必要とされますが、臨時職員である私は子供たちの身の回りのお世話が主です。

自分の子育てとほぼ同じ感覚で仕事にあたっていました。

それで特に支障もなく、体力的にはキツい面もありましたが、毎日楽しく仕事を続けていました。

人間関係も良好で、一応子育て経験のある者としてそれなりに敬って頂いていると感じました。

児童施設は、子供たちが学校に行っている間、洗濯や物品補充などの業務のみで(正規職員は事務仕事)比較的時間に余裕があります。

職員も過剰なストレスを溜め込むことが少なく心にゆとりがあったのでは…と思います。

また、入所している子供たちのレベルも高く(IQは70くらいのボーダーが多かった)、職員と子供たちの間で適度なコミュニケーションが取れていたことが、職場の人間関係にも良い影響を与えていたと思われます。

そして勤務して半年が経ち、突然正規職員採用試験の話が舞い込みました。

うちの法人は成人施設も多数運営しており、合格してしまうと児童施設に従事する可能性が少なくなります。

その頃には、「定年まで障がい児療育に携わりたい」という気持ちが強くなっており、採用試験を受けるのはためらいがありました。

しかし、施設長の強い押しと、今後の自身の生活の安定を考えて、しぶしぶといった感じで採用試験を受けました。

結果は合格。

しかも、トップだったと施設長からお話がありました。

当時、それがのちに仇となるとは、予想もしていませんでした。

想像以上に過酷な人間関係の現場へ

児童施設勤務を希望したものの、残念ながらそれが受け入れられることはありませんでした。

主任からは、「採用試験で良い点取っちゃうと、他の人がもたないような難しい現場に配属される可能性が高い」とのお告げがありました。

そのお告げ通り、私が配属されたのは重度知的障碍者入所施設でした。

認定区分5,6の方がほぼ9割を占め(6が最重度)、入所者の平均IQは30台。

自閉症の方が多く、言語コミュニケーションがほぼ取れません。

コミュニケーションは取れないものの、こちらの簡単な指示には従うことができます。

また一方通行ではありますが、利用者さんからも「〇〇欲しい」「〇〇したい」等の簡単な要求は聞かれます。

しかし、実は利用者さんよりも、現場の職員の方が問題だらけでした。

人として恥ずかしいリーダーが上司になるということ

赴任した当日、リーダーからオリエンテーションがありました。

その時、リーダーが放った言葉が忘れられません。

「あいつら、人間じゃないから」。

唖然としている私を尻目に、好き放題喋り始めました。

「あいつら、ケダモノと同じだから。人間だと思ったら痛い目に合うからね」

リーダーはこの現場に着任して2年目ですが、この法人に務めて30年超のキャリアを持つ人間です。

解りやすい「心得」としてはあまりに乱暴で驚きました。

そして着任初年度に起こったアクシデントの数々を私に披露し始めました。

利用者さんの顔写真が印刷された紙を指さしながら、

「こいつに殴られた」

「こいつに押し倒された」

「こいつは頭が悪すぎて何言っても通じない」等々・・・。

その後の、職場メンバー紹介はほぼ全員の悪口でした。

「〇〇さんは仕事中にスマホいじっちゃう、そんな職員です。〇歳のくせに世の中をわかってないのよ。歳食ったお嬢さん」

「〇〇さんは変わってます。自閉だと思うわ、あれ」

「〇〇さんは臨時だけどでしゃばりでね。扱いづらい人です」etc。

「そうですか・・」と流す私の気分は暗澹(あんたん)たるものでした。

そのうち自分も必ず言われる、そう思いました。

あとでわかるのですが、このリーダーこそが元凶で、事業所内の各所でパワハラ、モラハラ等問題を起こし、短期間であらゆる部署をたらい回しにされている人物でした(予想はしていましたが)。

とんでもない人の元に配属されたものです。

問題意識の低い職員たちと

レベルの低い職員が多い職場

新人職員が入ってくると、一時的に利用者さんが不穏になります。

大なり小なり、これはどこの施設でも同じではないかと思います。

私が衝撃を受けたのは、それに対する他の職員の対応のすさまじさでした。

「おら!うるせーんだよ!黙れ!」

不穏になり奇声を上げる利用者さんに、まずこの一声。

職員は女性です。

利用者さんは一瞬声出しをやめるものの、すぐまた騒ぎ始めます。

それも障害特性ゆえ。だからここに入所しているのです。

「わかんないのか?来な!」

彼女はさらに声を荒らげ、利用者さんの髪の毛を鷲掴みにし、居室の方へ引っ張り出しました。

それでも必死に抵抗する利用者さん、職員の手を振りほどこうとして暴れます。

「こういう時は手伝ってあげて」

背後であのリーダーの声が。

戸惑いの中、せかされるように、私は「女看守」に手を貸しました。

3人掛かりで利用者さんを居室に閉じ込めたあと、酷い徒労感に襲われました。

(こんなことをするために私はここに赴任したのだろうか)

そんな疑問と手を貸した自分に対する落ち込み。

家に帰るとため息ばかりの日々が続きました。

チーム(そんな風に呼びたくないけど)は9名、4名が臨時職員で、そのうち3名が私から見ると「女チンピラ」です。

現役ヤンキーのような言葉遣い、日誌の文章も誤字脱字だらけ、そしてこのように乱暴な利用者対応・・・。

時間があれば便処理も疎かに雑談に精を出す。

「私ら臨時だからなんかあったら辞めればいいもん、ねー」

むっとした表情を悟られないように、私はすっと席を外します。

本当に問題意識が低すぎる、幼稚な女性たち。

そんな彼女たちとさほど給料の変わらない自分の立場が情けない。

この業界に入らなければ、恐らく交わらずに済んだであろう人間関係に疲れ果ててしまいます。

後悔しなかったはずの自分の身の上を、一瞬呪ってしまう瞬間です。

介護職を継続するつもりなら

自分の志をもつ

されど、初めにも書いたように、私の志望動機だって彼女たちと大きく変わらないはず。

生活のため、それほど深く考えずに就職しました。

彼女たちと違うのは、働いているうちに私の中で「志」のようなものが生じたこと。

問題意識を抱いて現場を見るようになったこと。

悩みが今より深かった頃、ある介護サイトに書かれていた言葉が心に残りました。

介護職を長く続けている人は次のふたつのタイプに分類される。

志高く揺るぎない自分の姿勢を持っている人。

もうひとつは生活のためお金のためと割り切って働いている人

今の私はどうでしょう?

志を高く、と思いつつ、時に割り切って働いてます。

それでも、「誰のために働いているのか」と常に自分に問うようにはしています。

利用者さん不在の就業意識では、どんどん自分がブレてしまう気がするからです。

人として未熟な職員とともに働くこと

今は彼女たちのことは、「40代、50代になっても子供なんだなぁ」自分の中で流すようにしています。

精神的に成熟できない女性は、常に自分より弱い立場の者を探し、いじめや虐待に走ります。

本当に関わらないのが一番です。

自分の仕事をしっかり行い、少しだけ経験者としての彼女たちを敬う気持ちを持ち、

「あなたたちと私は違うのですよ」とやんわり匂わせ・・・

最近は相手も「関わっても仕方のない人」と私を認識したのか、職場での立場がかなり楽になってきました。

悩んで辞めようと思っている方、それも良いと思います。

もっと良い職場や仕事があるかもしれません。

悩んで続けようと思っている方、ここにも同じような人間がいます。

ブレずに、しなやかに、もう少し介護職を一緒にやっていきましょう。

(*私の職名は正式には「生活支援員」ですが、広い意味で「介護職員」として執筆させて頂きました。ご了承ください。)

全ての職場にこのような人間がいるわけでは無いと思いますが、世の中にはこれほどまでに幼稚な人間が福祉の業界にたずさわっているとう現実も受け止めて行かなくてはならないのです。

同じようにひどい人間関係の職場に悩む人に少しでも、仲間がいることを伝われば嬉しく思います。

※【関連動画】志を持った人の集まる施設もたくさんあるということを忘れないでください。

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